21世紀のアイスクリーム、理念は「元気」と「心の満足」

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21世紀になって20年が過ぎました。
20世紀末の1995年から21世紀初頭の2003年までのほぼ10年間は、
アイスクリーム業界苦難の時代、長く暗いトンネルが続いていました。
理由は簡単で、過当競争による廉価乱売による商品価値喪失と消費者の離反、
そして小売業への補填過多のためにアイス業界全体での利益悪化です。
このため循環再投資が出来ない体質に陥っていきました。
つまり、2001年は21世紀とは名ばかりで、
何も始まっていなかったのでした。
以来20年、アイスクリーム業界の販売高は2001年度の3395億円から2020年度は5060億円着地見込みなので、1665億円も増えました。
伸長率は149%、つまり21世紀の20年でアイス販売は1・5倍になったのです。
正直な感想は、21世紀になったからといってそう簡単に思想と体質が変るものではありません。
3年間は20世紀末の続きの苦戦でした。
2003年の厳しい冷夏の後で、日本一のアイス問屋が破綻したことが変化変質へのきっかけだったと、今から思えば分かります。
戦後のアイスクリーム産業は、1955年にグラム社のバーマシン導入から装置産業化が進み、
メーカー主導が1980年頃まで続きました。
その後は組織小売店とメーカーの戦いが続き、1995年に組織小売店の圧倒的勝利になりました。
現物添付で物にモノを付けて売る商売、加えて値差補填によってモノにお金を付けてまで売ることになると、それまでのメーカー都合はひっくり返されて小売業都合の商売になります。
消費者そっちのけでお金の勘定ばかりですから、業界は疲弊し、煉獄から地獄行となります。
それが2003年まで続いていたのです。
翌2004年から、アイスクリーム業界では久しく忘れられていた「消費者都合」「消費者ファースト」の回復と、「冷たい美味しさと溶けて消える瞬間の希望」を取戻し、
「元気」と「心の満足」という新たな理念をアイスクリームで実現しようというところが次第に増えていきました。
21世紀が始まる2001年に「アイスクリーム流通新聞」という専門紙が創刊されました。
その新聞は、アイスクリーム業界が曲がり角にぶつかったり、踊り場にたったりした時には、理念の実現への熱意を持って、その行先の示唆をしてきました。
そして、これからはアイスクリーム業界への恩返しをすべきだと考えていて、アイスクリームの冷たい美味しさ、溶ける瞬間の希望、そして元気と心の満足をもらってきたアイスクリームの素晴らしさを伝えていくことが今後の使命としているそうです。
いまは新型コロナウイルスとの戦争状態、同居で新しい生活のカタチとなっています。
こんな時にこそアイスクリームで元気と心の満足を注入して、前を向いて一歩踏み出していただきたいと思います。
そこには、厄災が全て飛び出した後に希望が残ったパンドラの箱があるはずです。

サラブレッドと競馬とジャンニ・ヴェルサーチに共通するのは「理念の実現」。
そしてアイスクリームもまた理念の実現を目指しているのです。




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