不分明な世界の暗闇の中に、アイスクリームで希望を!

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 アイスクリーム春の大特集の原稿を書こうとしていましたら、
志村けん氏死去のニュースがありました。
新型コロナウイルス感染で重症化していたということです。

 この原稿を書いている3月30日現在で、
新型コロナウイルスは世界的大流行(パンデミック)となって、
感染者が70万人、死亡者が3万人以上になっています。
今、ブログにアップしようと思って調べたら、
感染者が100万人を超えています。
 日本でも各地で感染拡大となっておりますが、
「今だけ、自分だけ」という身勝手な風潮が危険を招くことだけは確かです。
世界中で外出禁止となっている情勢下で、
日本では危機感のなさが垣間見えるのは怖いと思います。

 導入部が悲観的になってしまいましたが、
この原稿はアイスクリーム専門紙のために作成なので、
アイス業界の中に戻ります。

 アイスクリーム業界では
昨年に大半のメーカーの商品が価格改定しましたが、
その影響は未だ判然としません。
 そして売場構造変化によって、
ウエブ販売の可能性が高まっています。
そこには、従来とは今は別の課題が出てきています。
新しいコンテンツとツールが必要になっているのです。
 スマホでウエブがより身近になった今の潮流に乗ろうとすれば、
「ネット通販専用のこだわり商品」がコンテンツ、
そこへいかにうまく誘導して、
購入ボタンを押してもらうかが勝負になります。

とはいえ、マスク等を高値転売する「転売ヤー」のコンテンツとツールを真似してはいけません。

 大きな難題があります。
 そこで最大の障壁は物流です。
ウエブ販売ネット通販は、送料を加えても安く買えるというのが必須条件になっています。
または、そこにしかない商品というポイントが重要です。
 数年前からウエブ販売がどんどんと増えていて、
宅配業者の取扱荷物が大幅に増加しているのに、
運ぶ運賃が抑えられているため、
量に見合う金額が上がらず、
超多忙なのに利益が上がらない状態で、
慢性的人手不足に陥っているというのが宅配業者の実情です。

 そこに、アイスを安く運んでもらえるかどうかはなはだ疑問ですね。

 アイスクリーム販売の現実は、市販品(業務用除く)で見ると、
スーパーマーケットが58%、
コンビニエンスが30%、
一般平場小売店が8%、
自販機やウエブマーケット等のその他が4%という拠点分布構造になっています。
かつては、一般平場小売店が9割以上という時代がありましたし、
一時的にはデパートでのアイス販売が脚光を浴びた時もあったのです。
ですが、2020年現在は、スーパー&コンビニの組織化小売店で88%の販売となっています。

 変化変貌は、わが世の春の後ろに潜んでいます。
あらゆるモノの売場が変化変質していくのに、
アイスだけがそのままでいられる訳がありませんね。
 ある日気が付くと、
どこかのサイトで素晴らしいアイスが送料無料で売られる時代が来るかもしれません。
魔物かもしれないインターネット販売が、
アイスでも成功するか否かは物流次第なのですが、
コンビニ経由、
宅配業者経由、
郵便局経由、
それから新聞販売店経由等の中継が上手く出来上がった時に、
成功への道が歩めると思います。

 それとは全く別の道があります。
日本の美を最大限に活かしたアイスクリームを創出し、
ジャパンビューティアイスをオーダー(受注生産)一点もののように、
超高価で売るという手法もあるのです。
 アパレルでは、スーツやドレスシャツ、ネクタイなどをオーダーメイドで着こなすというのが当たり前の時代がありました。
もちろん今でもそれをやっている方も少なくないでしょう。
スーツで100万円単位、
ドレスシャツは10万円単位でも高くないという感覚がありました。

 どこかの為政者のように、
毎夜のごとくフランス料理、和食料亭、寿司屋で数十万円の会食を行っているという噂もありますから、
100万円位のアイスの注文もあながち無謀なことではないかもしれませんですよ。

 数年前から、異業種とのコラボ商品が増えてきて、
大ヒット商品も産まれています。
洋菓子和菓子や飲料との組み合わせは以前から行われてきましたが、
最近では有名シェフ、パティシエ、コーヒーチェーン、遊具&ゲームなどとのコラボで、思いっきり飛んだ商品も出てきています。
 思い返せば、30数年前にはキャラクター&当りくじ付きの一大ブームでセンセーショナルな商品が沢山出ていました。
希少なキャラクターカードは、
今でもヤフオクで万円単位の取引があります。
20数年前のバブリーなブランドブームには、
アイス業界ではさすがに乗れませんでしたが、
ここにきて著名ブランドをアイスに仕立て上げるという手法が目立っています。
当りくじ付きは大人向けに仕立て直せば、
相当にパワーと魅力ある商品が出来上がりそうですし、
アダルト向けキャラクターも面白いでしょう。
これらは温故知新で、
現代に復活が見込めそうです。
 ブランド化戦略は、消費者獲得のための一つの方法であり、
ビックブランドを作り出すと当該メーカーだけじゃなく、
周辺も潤うので、そのためには既にビッグネームになっているものを借りてくるというのは間違いじゃありません。
でも、内実が伴わないと今の消費者は易々と見ぬいてしまいますから、
商品化には十二分な配慮が必要です。

 アイスのこだわり商品についてもウエブ上での紹介、販売が一番効果的なのでしょうが、
デパート等での局地限定販売という昔ながらの手法もまだまだ有効なようです。

 なんでもありの情勢になっている風潮ですが、
そこにはやはり節度が必要だと思います。
 新しさがすべての価値に優先するという誤解は払拭すべきだと痛感しています。
 かつて、リアルオーディオが全盛だった時期の話。
 某オーディオメーカー会長が、トランジスタアンプ急成長の時に、
それまで使っていた真空管アンプのマランツ7と9を、
ある評論家の甘言に乗って国産トランジスタアンプに取り換えたところ、
数日後にはリスニングルームに入るのが苦痛になったため、
「新しい音を良い音楽を聴けることと勘違いした」ことに気付き、
結局そのトランジスタアンプは粗大ごみになったという昔話を
エッセイ風に書いた本を読んだことがあります。

 新しいことはいいことだと思われていて、
ほとんどそうなのですが、
時にとんでもない間違いもあることは肝に命じておくべきでしょう。

 冗談のようにして書いた「100万円のあいすくりーむ」。
 金だけ、今だけ、自分だけという風潮が悪の見本のように指弾されることが多いのですが、
これを良い方に解釈すれば、今
の自分の心の満足のためにお金を使って
「100万円のあいすくりーむをオーダーする」人が出てきてもいいでしょう。

 厄災が全て飛び出したパンドラの箱の底に残っていたのは希望です。
食べて溶けていく瞬間のアイスクリームの美味しさと心の充足は、
人々に希望をもたらすものになります。
 今日だけでなく、明日も明後日も、
アイスの美味しさと心の満足を提供していきたいと思います。

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